【自己啓発】『欲望の見つけ方』(ルーク・バージ著)で学ぶ「本当の自分」を知る欲望のメカニズムと自分軸の見つけ方

~ルーク・バージ著『欲望の見つけ方』を読んで考える~

こんにちは。今回は、ニューヨーク大学でビジネスを学び、現在は作家・起業家として活躍されているルーク・バージさんの著書**『欲望の見つけ方』をもとに、「私たちの欲望はどこから生まれるのか?」**というテーマを深掘りしてみたいと思います。

私たちは普段、

  • 旅行に行きたい
  • 高級ブランドのバッグや腕時計を身につけたい
  • お金持ちになりたい
  • タワーマンションに住みたい
  • 尊敬される地位を得たい

など、さまざまな「欲望」を抱えながら生きています。しかし、そのほとんどが「なぜ欲しいのか」を深く考えないまま生まれているのではないでしょうか。

スタンフォード大学の教授、ルネ・ジラール氏の言葉を借りると「人の欲望の多くは模倣(無法)の欲望」だと言われます。「周りの誰か」がそれを欲しがっている様子を見て、同じように自分も欲しくなる――このメカニズムを知るだけでも、人生の選択が大きく変わってくるかもしれません。

本記事では、『欲望の見つけ方』のエッセンスを整理しながら、**「本当に自分が望んでいるもの」**とは何かを見極めるヒントを探っていきましょう。


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1. なぜそれが欲しいと思うようになったのか?

本書によれば、多くの欲望には**“モデル”**となる存在がいると言います。たとえば、あなたが「ロレックスを欲しい」と思ったとしましょう。そのきっかけをよく振り返ってみると、SNSでフォローしている誰か、街で見かけた誰か、あるいは周りの友人や同僚など、「ロレックスを欲しがっている(もしくは身につけている)人」を見て、自分もなんとなく欲しくなっていた…というパターンは多いはずです。

人間は生まれたときから**“真似する生き物”として、言語や仕草、服装、趣味や職業に至るまで、あらゆるものを“模倣”しながら成長します。「大半の欲望は他人の欲望をコピーしたもの」**という考え方は、一見ショッキングですが、それを理解すると「本当に自分の内側から湧き上がっている欲望」と「外から与えられた(真似した)欲望」を区別できるようになるのです。


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2. ほとんどの欲望にはモデルがいる

◇ 他人の欲望を真似している

先述したように、人が**「それいいな」**と思う裏には、ほぼ必ず誰かが存在しています。恋愛や物欲、キャリア目標など、友人・知人・芸能人・インフルエンサーなど「欲しがっている人の姿」や「手に入れて満足している人の姿」を見ているうちに、無意識のうちに自分も欲しい気持ちになっているわけです。

◇ 真似された欲望は「薄い欲望」

本書では、このように他人が持っているものをコピーした“薄い欲望”を**「89割の欲望」**と呼んでいます。なぜ“薄い”のかというと、元々が自分の本質的な願望ではなく、一時的かつ環境や周りの影響によって左右されやすいものだからです。


3. 他人の欲望を真似して生きていると無用な競争が生まれる

他人の欲望をそのまま真似して生きていると、どうなるのでしょうか。著者によれば、**“無用な競争”**が生じやすくなると言います。

例えば、

  • 友達が好きな異性を見て、自分も意識してしまい、なぜかライバル関係になる
  • みんなが大企業を目指すから、とにかく自分も大企業へ行くことが目標になる
  • みんなが東大を目指すから、自分も本当にやりたいことは考えないまま受験勉強を進める

こうして競争に打ち勝ったとしても、もともと自分の“本当の欲望”ではないので、達成感や幸福感が思ったほど長続きしません。要するに**「実は自分、それほど欲しくなかった…」**と後で気づくことが多いのです。


4. 自分の内側から出てきた1割の“濃い欲望”を大切にする

一方で、**“本当の自分の欲望”**が存在する可能性があります。これを著者は「1割の濃い欲望」と呼んでいます。

  • 「子どもの頃から変わらず好きなこと」
  • 「周りが何と言おうと惹かれること」
  • 「やっているだけで満たされ、幸せな気持ちが長続きするもの」

例えば、お笑い芸人の明石家さんまさんや松本人志さんであれば、「人を笑わせること」「面白いことを言うこと」がまさに濃い欲望でしょう。それはどれだけ時が経とうとも、環境が変わろうとも変わりません。

反対に、高級ブランド品や高級車など「ステータス系の欲望」は環境によってコロコロ変わることが多く、手に入れても喜びは一瞬で冷めてしまいがちです。だからこそ、この「1割の濃い欲望」に気づき、それを大事にしながら人生をデザインしていくことで、満足感や充実感を高めることができるのです。


5. 薄い欲望と濃い欲望を区別する4つの方法

とはいえ、**「自分の中の本当の欲望はどれ?」**となると難しいですよね。本書では、薄い欲望と濃い欲望を見極めるポイントとして、次の4つを挙げています。

(1) 欲望のモデルをはっきりさせて距離を取る

「BMWが欲しい」「あの資格を取りたい」と思ったとき、**“その気持ちを起こさせた人”**を探ってみましょう。SNSのインフルエンサーや友人、職場の先輩など、「誰かが欲しがっている」のを見て自分も欲しい気分になっただけかもしれません。もしモデルが特定できたら、しばらくその情報(アカウントやメディア)から距離を置いてみる。そうすると、それが本当に自分の欲望なのか、薄い欲望なのかが少しずつ見えてきます。

(2) 欲望の持続性をチェックする

**「1ヶ月後、1年後もまだ同じものを欲しいと思っているか?」**を意識してみる方法です。例えば、ライブでテンションが上がってTシャツを買ったはいいけれど、家に帰ると全然使わなかった…という経験はありませんか? そんなふうに、一時的に盛り上がっているだけの欲望(=薄い欲望)は時が経つと自然に消えていきます。ちょっと時間を置いてもなお持続しているなら、より“濃い”可能性が高まります。

(3) 一人で過ごす時間を作り、自己理解を深める

スマホやSNSを絶えず見ていると、やはり人や情報の影響を強く受けます。**「あえて1人旅をする」「スマホを手放すプランに参加する」**など、自己対話の時間をじっくりとることで、本当に自分が望んでいることが浮かび上がってくるケースは少なくありません。病気や入院で否応なく時間ができたことで、人生観が大きく変わる人も多いのは、その“思考の余白”ができるからです。

(4) 欲望のヒエラルキーをはっきりさせる

欲望をリストアップし、そこに**優先順位(序列)**をつけてみると、自分の中で重要なものが見えやすくなります。すべての欲望を同じレベルで捉えると、「どれも大事」に見えてしまい、結果的に何が本当に大切かが分からなくなってしまいます。

  • 最上位にあるものが、自分の“濃い欲望”に近い
  • 下位にあるものは、他人の影響や一時的な気分で欲しくなっている可能性が大

6. 歳を重ねると“濃い欲望”と“薄い欲望”の違いが分かるようになる

本書によれば、多くの人は年齢を重ねるにつれて、強かった欲望がやがて弱まったり、逆に本当に好きなことに目覚めたりする傾向があるといいます。若い頃はどうしても「お金持ちになりたい」「有名になりたい」といった“薄い欲望”を抱きがち。しかし、経験を積むほどに、

  • 「あれは実は自分の本当の願望ではなかった」
  • 「こっちの方が自分に合っている」

と、自然に取捨選択が進み、**“濃い欲望”**の方にシフトしていくそうです。とはいえ、若いうちに気づいて行動した方が、人生をより早い段階で充実させられるのも事実。特に「いつかチャレンジしよう」と先延ばしにしていると、年齢を重ねた頃には体力や環境が変わって思うように行動できない可能性もあります。


7. まとめ

  • ほとんどの欲望にはモデルがいる
    → 他人の欲望をコピーしている場合が多い。
  • 他人の欲望を真似して生きていると無用な競争が生まれる
    → 本当は欲しくないものを巡って争い、その結果得ても大きな満足感は得られない。
  • 自分の内側から発生する“1割の濃い欲望”を大切に
    → 手に入れても飽きない、ずっと好きでいられる欲望。
  • 薄い欲望と濃い欲望を区別する方法
    1. 欲望のモデルを見つけて距離を取る
    2. 少し時間を置き、欲望の持続性をチェックする
    3. 一人の時間を確保し、自己理解を深める
    4. 欲望のヒエラルキーを可視化する
  • 年齢を重ねると見分けがつきやすいが、若いうちに意識するとより良い
    → 早い段階で“本当に大切なもの”に気づき、行動できると人生が充実する。

最後に

著者のルーク・バージさん自身は、はじめ「成功者の真似をしてお金や名声を追い求めた」と言います。しかし、実際にそれらを手にしてみて「これは自分の本当に欲しいものじゃなかった」と気づけたからこそ、本当の“濃い欲望”を見つける道に進めたそうです。

たしかに、「やってみないと分からない」部分は大いにあります。もしあなたが何か気になることや憧れがあるのなら、思いきって手を伸ばしてみるのも一つの方法です。一度叶えてみると、「これは想像と違ったな」と思うかもしれませんし、「やっぱり最高だ」と思うかもしれません。

いずれにせよ、**“自分が本当に欲しいもの”に気づく道は、試行錯誤の連続です。「なぜそれが欲しいのか?」**を問い続けながら、他人の目や価値観に振り回されすぎないように、あなた自身の“1割の濃い欲望”を大切にしてみてください。そこにこそ、長く続く満足や、本当の自己実現があるはずです。

参考文献:

  • ルーク・バージ『欲望の見つけ方』
  • ルネ・ジラール『無法の欲望』

あなたの欲望に、ほんの少しの「主体性」を取り戻すだけで、毎日が少しずつ変わってくるかもしれません。今、もし叶えたいと思うことがあるなら、一度深呼吸して「これって本当に自分が求めてる?」と問いかけてみてください。それだけでも、大きな第一歩になるはずです。

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