【視聴者を離さない!コンテンツが激変する6つのストーリーテリング術

コンテンツを作るなら、ストーリーテリングのスキルは避けて通れません。脚本を書くとき、動画を作るとき――ストーリーの力を上手く使うだけで、あなたのコンテンツは何倍も面白く、そして何倍も見てもらえるものになります。
この記事では、大事な6つのストーリーテリング技法を紹介します。
これを読んだあと、あなたの「書き方」や「撮り方」に対する考え方が変わることを保証します。

日々「どうやったらもっと人を引き込むストーリーを作れるか」を考え続けています。では、さっそく始めましょう。

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1. “The Dance”――文脈と対立のダンス(南国テイストではなくSouth Park風)

文脈(Context)と対立(Conflict)の絶妙なステップ

あらゆる優れたストーリーは、文脈と対立が交互に現れる“ダンス”のように進みます。まず状況説明(文脈)をして「主人公が何かをしようとしている」と示す。そして突然「でも、ここで問題が…!」と対立をぶつける。問題を解決するとまた文脈が続き、落ち着いたかと思えば「ところが…!」と新たな対立がやって来る。
なぜこれが効くかというと、人の脳は「未解決の謎(オープンループ)」を抱えていると落ち着かない性質があるから。対立が生まれると脳は「どうなるの?」と集中し、文脈が提示されると「なるほど、そういうことか」と安心する。この小さな不安と安心の連続が、人を最後までスクロールさせずにいられない原動力になります。

Trey Parker & Matt Stoneの“AND THEN”禁止令

South Parkのクリエイターであるトレイ・パーカーとマット・ストーンは、NYUでの講演でこのように語っています。

「ストーリーを書くとき、“and then(そして、それから)”を安易に使うのは危険だ。
“because of this(だからこそ)”や“but(しかし)”を使うことで、前の出来事が必ず次へ影響を与えるように書く。
そうすると観る人は“こう来たか、それなら次はこうなるのか…!”と、ぐいぐい引き込まれる。」

脚本を書くとき、「Aが起きた。そしてBが起きた。そしてCが起きた」では流れが単調になりがち。そこで「Aが起きた。しかしBが起きた。だからこそCが起きる」という形にすると、“対立と解決”のリズムが生まれます。
実際に私の動画でも、このテクニックをフル活用。例えば私がスタンレーカップについて語った動画では、冒頭30秒間に4回も「しかし…」「ところが…」という形で対立を挟み込み、視聴者を引き込みました。


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2. リズム――“Gary Provost”に学ぶ文章と話し方のビート

単調にならないために“文章に音楽を宿す”

文章や話し方には、自然な「リズム」が必要です。例えば、同じような長さの文章を並べ続けると、読む側は途中で飽きてしまう。これは動画のナレーションでも同じ。何も意識しないと、声のトーンや文の長さが平坦になり「…結局何が言いたかったんだっけ?」となりかねません。

有名な例として、作家Gary Provost氏の「この文章を読んでみて」という一節があります。ここでは、短い文・中くらいの文・長い文を絶妙に組み合わせることで、「文章に音楽を与える」ことを強調しています。

短い文章ばかり続くと単調。
だが時に、長い文を差し込むことでクレッシェンドのように盛り上げ、読者を引き込む。
結論:文章は音楽のように書くべし。

これを実践するには、まずは「1文を1行」にして、文の長さが偏らないかチェックするのがおすすめ。同じぐらいの長さの文が続くと、文章が並んでいる見た目も整然としすぎて、結果として脳が退屈に感じやすいんです。


3. トーン――会話するように語る(Steve JobsやCasey Neistatに学ぶ)

“君の隣に座って話している感”が強いほどハマる

どの領域でも、突出して成功しているクリエイターは、会話的なトーンが抜群に上手い傾向があります。たとえばEmma Chamberlainは、その等身大の会話感覚が爆発的な人気をもたらしました。Casey Neistatの動画も、まるで視聴者の隣に座って「ねえ、さっきの続きだけどさ」と気軽に話しかけている雰囲気があります。

私が特に参考にしているのは、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ。彼はもともと講演を通じて何度もトレーニングを積んでおり、2008年に初代iPhoneを発表した時のプレゼンは伝説的でした。ステージに立って何万人に話しかけているはずなのに、妙に「友達とおしゃべりしている」ような感覚があるんです。

実践するときのコツ

  • 1人の親しい友人に向かって話すイメージを持つ
    シナリオを書くときは「友達にLINEメッセージを送るつもり」で書く。撮影するときはカメラ横に友達の写真を貼って、そこに話しかけるようにする。
  • 100本撮って慣れる
    会話調はある程度“場数”が必要。初期の自分の動画を見ると、ものすごく「カメラに向かって喋ってる」感が強くてちょっと笑えます(笑)。でも撮り続けるうちに自然体が身についてくる。

4. ディレクション――結末から逆算する(Christopher Nolan流思考)

“エンディング”さえ決めれば、コンフリクトは自然に組み立てられる

ストーリーを書くときはまず「どんな終わり方をするか」を明確にし、それから逆算して組み立てるのが王道です。私はこれを“ラストダブ(Last Dab)”と呼んでいて、最後の一言が視聴者に強烈に刺さるようにしています。短尺動画ではループ再生されるので、終わりの言葉が冒頭へのブリッジになる――この構造をうまく使えると、リピート再生してもらえる可能性がグッと上がります。

映画監督のクリストファー・ノーランを想像してください。『インセプション』や『テネット』、そして『インターステラー』など、超複雑なプロットの作品をいくつも世に送り出しています。こんなややこしいストーリーを作るには、まずエンディングを思い描いてから逆算しないと破綻しやすいですよね。私たちが短い動画を作るにしても、この原理は同じ。

おすすめの実践法は「冒頭とラストの一文を先に書いてしまう」こと。後から中身を埋めていくと、前後で矛盾が生じにくく、自然とストーリー構造が整います。


5. ストーリー・レンズ――あなたにしかできない角度で語る(Taylor Swiftの例)

ビームにプリズムを当てて“唯一無二の色”を出す

今の時代、面白いテーマやトピックはどこにでも転がっています。問題は「他の人と同じ視点」では埋もれてしまうこと。そこで必要になるのが、ストーリー・レンズです。

イメージとしては、一本の白い光(みんなが知っている共通の話題)にプリズムをかざすと、虹色に分かれますよね? その虹色こそがあなた独自の視点=ストーリー・レンズです。

Taylor Swiftがスーパーに現れたら?

たとえばテイラー・スウィフトが試合会場に現れたとき、世の中は「彼女のファッションは?」「誰と一緒にいるの?」と、わかりやすいレンズから話題にしがち。でもここをもうひとひねりして「NFL側の経済効果はどれくらいか?」というビジネス的な視点から語ると、途端に希少性が高くなります。そうやって自分にしかないレンズを選ぶことで、同じような話題を扱っていても、あなたのストーリーは一段と輝きを放つはずです。


6. フック――視聴者を引き止める“一撃の引力”(Epic Gardeningに学ぶ)

一言目で何を伝えたいか決める

最後は言わずもがな、フックです。短尺動画なら最初の1〜3秒が勝負。そこで興味を引けなければ、残念ながら次の動画へスワイプされて終わりです。大切なポイントは以下の2つ。

  1. 冒頭のセリフはピンポイントに
    コンテンツの主題をぼかさずに言い切る。例:「最高のガーデニングテクニックを3つ紹介します」「この真っ赤なイチゴが史上最強…かもしれません」。
    「見てよコレ!」「信じられないものを見つけた…」といった抽象的なフレーズだけで始めると、内容が見えないため離脱率がグッと上がります。
  2. 視覚的なフックを用意する
    しゃべりだけでなく、冒頭で“目を引く映像”を入れる。人は視覚情報を優先的に処理するので、画面に映るビジュアルが刺さると「もう少し見てみようかな」となりやすい。
    ガーデニング系YouTuberのEpic Gardening(Kevin)は、最初に見た瞬間に「今日は苺の話か」とわかるように、鮮やかな苺の映像をポンと出してきたりします。これだけで動画のテーマが一瞬で伝わるんです。

まとめ & アウトロ

  1. The Dance(文脈と対立)
  2. リズム(短文&長文を使い分ける)
  3. トーン(会話するように語る)
  4. ディレクション(結末を決めて逆算する)
  5. ストーリー・レンズ(独自の視点で切り取る)
  6. フック(冒頭でズバッと惹き付け、映像も活用)

この6つを押さえるだけで、あなたの脚本や動画は見違えるほど「人を引き込む力」を持つようになるはずです。まだまだ語り足りないですが、これでも十分スタートラインには立てます。

私はクリエイターや起業家、マーケターなどが集まる無料コミュニティ「Wavey World」を運営しています。コンテンツのネタ出しから編集のコツ、シリーズ化のテクニックまで、多彩な情報を共有中。ビジネスや個人ブランディングのためにコンテンツ制作を本格化したい人は、ぜひ参加してみてください。

あなたの次回作、楽しみにしています。もしこの記事が少しでも役立ったなら、“The Dance”を意識して、リズミカルかつ会話的なトーンで、独自のレンズを生かした新作を作ってみてください。思わぬバイラルが起こるかもしれませんよ。

それでは、また次のブログ記事でお会いしましょう。お疲れさまでした!

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