ジャルジャルのコントといえば、日常に潜む奇妙な状況設定と、予測不能なキャラクターのやり取りが魅力ですよね。今回ご紹介するのは、そんな彼らの才能が爆発した傑作コント「悪気なく客の浮気バラすホテルマンな奴」です。
ホテルで起きた絶体絶命のピンチを、悪気のない(?)ホテルマンがさらに最悪の状況へと導いていく…その一部始終を、ソースを元に徹底解説します!
悪夢の始まり:フロントからの1本の電話
物語は、主人公である宿泊客が女性と2人でチェックインした直後にかかってきた、1本の電話から始まります。
「あもしもし あお客様はいはいはいどうされました」 「えっとお客様にですねお客様が来られておりまして」
電話の主はホテルのフロントマン。彼の口から告げられたのは、「お客様の奥様に今来られておりまして」という衝撃の事実でした。
親切心からか、フロントマンは「先ほどねあの女性の方と2人でチェックインされたと思うんですけど それってあんまり言わない方がいいですよね」と、わざわざ確認の電話をくれたのです。しかし、この親切がすべての悲劇の始まりでした。
丸聞こえ!?絶望的な状況での「親切な確認」
客が恐る恐る尋ねると、なんとその奥様は今、フロントマンの目の前に立っているというのです。しかも、カウンターを挟んでわずか30cmほどの距離で、こちらを向いているとのこと。
客:「この電話ってのは はいえっと女性の方とチェックインされたのは言わない方がいいですよねっていう確認の はいそれって聞こえてんのかな」 フロントマン:「聞こえてますか?もしもし」
客の焦りをよそに、フロントマンは呑気な対応を続けます。さらに恐ろしいことに、客が受話器越しに話す声も「うっすら聞こえてる」どころか、「1言1句聞こえてます」と断言されてしまいます。奥様は、その言葉を聞いて頷いてさえいるというのです。
地獄の実況中継:「冷静な鬼」と化した奥様
ここから、フロントマンによる奥様の「地獄の実況中継」が始まります。
客の指示も完全に裏目に出ます。「人違いじゃないですか?」と言ってほしいと頼めば、「ご主人がですねあの人間違いって言って欲しいって今おっしゃって」と、そのまま伝えてしまう始末。
奥様の形相は、もはや「冷静な鬼」。フロントマンは、その様子を克明にレポートします。
- 眉毛の角度:地面に対して45度よりきつい「縦」になっている。
- 眉間のシワ:客の声が聞こえるたびに1本ずつ増え、最終的に5本になる。
- 小鼻:膨らんでいる。
- 口元:食い縛っている。
そして、ついに客が口にした「冷静な鬼」というワードが決定打となり、フロントマンは奥様に胸ぐらを掴まれてしまいます。
迷走するホテルマンと予測不能なパワーワード
状況を打開するため、客は自分が偽名で宿泊していることを打ち明けます。しかし、フロントマンは「ご主人は菅原翔号様ですね」「菅原様は偽名で今撮られてますので」と、またしても余計な情報を追加してしまうのです。
もはや状況を全く理解できていないフロントマンは、この状況を「お客様の奥様がえっと偽名を使われてえっと僕がフロントマンではないということを暴こうとしてる」と、意味不明な文章で説明します。
さらに、この修羅場で一番のピンチは誰かと問われると、彼はこう断言します。
「あそれはもう完全に僕です」
客と奥様、どちらの味方なのかという問いには「地球」と答え、責任のなすりつけ合いの末には「お互いこの罪としてなんかね 地球守ろうとしてる感じが今グッと来ました」と謎の感動を覚えるなど、彼の言動は最後まで予測不能です。
結末:見守られる修羅場
最終的に、客はロビーへ向かうことを決意します。そんな客に対し、フロントマンは衝撃の一言を放ちます。
「お客様の修羅場はこれからですよね。しっかりと見守らせていただきます」
しかも、電話を切る前から「5分経っても来ない場合はお部屋の方にお通しいいたします」と勝手にカウントダウンを開始。最後までマイペースを貫き、客をさらなる絶望の淵へと突き落とすのでした。
このコントは、絶望的な状況と、悪気なく事態を悪化させるフロントマンのシュールなやり取りが笑いを誘う、まさにジャルジャルの真骨頂と言える作品です。まだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてください!

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